
棚田が広がる緑豊かな日本古来の風景美。その豊潤な土地が生んだ食と器の文化。自然に癒され、スローフードに舌鼓を打ったり、陶芸体験をしたり。有田を巡る温故知新の旅は、感性を刺激し、心に滋養を与えてくれます。

就職のために同じ地元を離れた麻衣と龍介。
初めてもらったお給料でお世話になった恩師へプレゼントしたいと思った麻衣は、友人の龍介と一緒に贈り物をすることにしました。
しかし、なかなか贈り物が決まらない2人は、会社の先輩に相談すると「有田陶器市なら贈り物にピッタリの安くていいものが見つかるかもしれないよ!」と有田陶器市を教えてもらいました。
2人が初めて訪れた有田陶器市の魅力を紹介します。
この旅の発案者。好奇心旺盛で、人見知りもしないため、行く先々で知り合いが出来てしまう。有田陶器市のことは入念に下調べをしたつもりだったが・・・。賑やかなことが大好きな社会人1年生。
学生時代にろくろ体験をやったことはあるが、その当時は器に愛着は無かった。社会人となって一人暮らしを始めて料理をするようになり、器にもこだわりたいと思うようになった。得意料理は卵焼き(笑)

下記のリンクより「その2」へお進みください。
その2 有田駅 → メインストリートを散策
麻衣です。いよいよ今日は有田陶器市。
会社の先輩に「早めに行ったほうがいいよ!」と教えてもらい、8時頃到着予定の切符を買いました。
一体、どんなサプライズが待っているのかな?とワクワクしながら電車に乗ったら、超満員!
もっと早く出発したほうが良かったのかな。

有田に到着して改札口を通ると、駅長さんが観光客を出迎えてくれていました。
有田駅の手すり、掛け時計・・・様々なものが「有田焼」で出来ています。
駅長さんの話によると、有田駅の形も登り窯をイメージされていて、駅の看板も有田焼で出来ているそうです。
さすが焼き物の街「有田」!
細かなところまでこだわってますね。

■有田駅

■有田駅の看板

■有田駅の手すり

有田駅を出発して、散策開始!
メインストリートに入ってみると・・・みんな帽子にリュック、軍手をつけています。これがうわさの「陶器市ルック」?!
朝早いのでお店もまだ準備中のところが多いけど、既に値切って好みの器をゲットしている人もいました。

遠くから賑やかな音楽が流れてきました。
初日のイベント「佐賀県警察音楽隊オープニングパレード」が始まりました。音楽隊の皆さんの後ろには色とりどりの風船を持った子供たちが手を振って、楽しそうに歩いています。
パンフレットを見ると、他にもたくさんのイベントが用意されていて、ここでしか見ることのできないものばかりで、ちょっと得した気分♪

駅でもらったマップを見ると、思ったより会場が広くて一日で全部回るのは難しそう。
たくさんのお店もあるし、ある程度ポイントを絞って良さそうなお店を見つけていったほうがいいと思うけど、どこがおススメなんだろう?
しかも、お茶碗・お皿・カップのようなベーシックな食器から、箸立て・スプーン・コースターなどや、傘たて・アクセサリー・ブックエンドなど食器じゃないものまで!お店に入っていろんな焼き物を見ていくと良いものばかりで、コーヒーカップをプレゼントしようと考えていたけど、いろんなものに目移りしてしまいます。出店されているお店を事前にチェックしたほうが良かったかな。
器を選びながら散策していると、何やらいい匂いが!
匂いの正体は揚げたてのカレーパン!美味しそうなのでついつい買っちゃいました(笑)
カレーパンの出店近くに、「トンバイ塀の裏通り」という看板発見!トンバイ塀と呼ばれる伝統的な壁に導かれてたどり着いた先にちょうどベンチがあったので、美味しいカレーパンを頬張りながらプレゼント探しの戦略会議を行いました。
メインストリートに戻り散策していると、人だかりがあり、ちょっと覗いてみると職人さんによる、ろくろ実演中。ろくろに置かれた粘土が職人さんの手によってみるみる器やコップの形に変わっていくところを初めてみて、感動しました。隣ではろくろ体験者の龍介が「簡単そうに見えるけど、実はすごく難しくて、上手く形にならない」と教えてくれました。熟練の技ですね。
でも難しいと言われると、好奇心旺盛の私としては、やってみたくなるんですよね。陶器市期間中以外でも体験できるそうなので、いつか来てみたいです。

■贈り物を迷い中

■戦略会議中

■ろくろ実演
下記のリンクより「その3」へお進みください。
その3 休憩・ランチ → 地元おススメのお店めぐり → 贈り物発見

ろくろ実演を堪能して散策再開。いいものはないかと探していると、いつの間にかお昼過ぎになり、そろそろランチの時間かな。
そんなときに休憩所案内の看板を発見。案内通りに進んでいくと・・・たどり着いたのは、ひろ~いお庭があるお家でびっくり!!
お家の方に客間に案内されてお話を伺ってみると、毎年陶器市期間中にご自宅を休憩所に開放されているんですって。
20年以上も続けていらっしゃるそう。これも有田流「おもてなしの心」かな。
お茶とお菓子をいただきながら、休憩中のほかのお客さんとも情報交換。地元おススメのお店を教えてもらったので、あとで行ってみます。

休憩所のお宅を後にして、まず訪れたのは教えていただいた、とある窯元さん。
どんな器があるのかなとお店の奥に進んでいくと、カレー販売中。さっきカレーパン食べたけど・・・今日はカレーの日ということで(笑)
なんとこのお店、カレーを盛っている皿が有田焼なんだとか!やっぱり焼き物の街、有田は違うな~。さっき見かけた大きな有田焼の瓶(かめ)の中にはメダカを飼っていたし、私には有田焼って今まで馴染みはなかったけど、有田の人々の生活に溶け込んでいるんですね。
カレーを食べたお皿の絵柄がすごく気に入って、お昼を食べた後買いに行ったけど、大人気だったみたいで売り切れ・・・
やっぱり陶器市だし、良いものはすぐに売り切れちゃうんですかね(泣)
ランチを食べ終わり一休みしたところで、再び器探し開始!
午前中に見つけたお店や地元おススメのお店を周りながら、どんなものを買おうかと迷っているとメインストリートもお店の中もお客さんがいっぱいに!
先輩が教えてくれた朝早くに行ったほうがいいって、お客さんでいっぱいになる前に、良いものをゲットしなさいってことだったのかな。
今回セレクトしたお店はどこも人気があるのか、あまりにも人が多くてお店の中に入れない・・・お店の人もお客さんの対応に忙しくなってきて、気合い入れて声が出てる!なんだかこっちも負けるものかと気合入ってきたー!

■お客さんがいっぱいに!

■おすすめのお店へ

■まだまだ迷い中

たくさんのお客さんをかき分けながらもお店に入って器をチェックします。
器をチェックしていると、隣にいたはずの龍介がレジの前にいる!

今日は朝から会場を行ったり来たり。たくさん歩いて、日頃の運動不足も解消されたみたいです。
いろんなお店を巡っていると魅力的な物ばかりでなかなか贈り物が決まらず、あっという間に時間が経っていました。そろそろ真剣に迷い始めると、椀物やカップ類を中心においているお店を発見!人をかき分け中に入ってみると、今までのお店とは違ったカラフルな色づかいのお皿ばかりで、なかなか良い感じです。嬉しいことにお値段も私たちにとって、かなりお手ごろなものがいっぱい。何か良いものはないか、早速探してみることにしました!

いろいろ迷った末、このちょっと変わった器を買うことに決定!
有田焼って白磁の磁器のイメージが強かったけど、この器は陶器で出来ています。有田焼=陶磁器(陶器+磁器)とお店の人が教えてくれました。絵柄もカラフルなんだけど渋い色になって先生にぴったりの器が見つかってよかった~。先生はうどんが好きって話していたから、うどん用の器として使ってくれるといいな。

先生に贈り物も買ったし、暑いので何か冷たい食べ物はないか探していると、「きんかんソフトクリーム」の看板が!2人とも、きんかんはそのままでしか食べたことないし、珍しいので聞いてみると、使われているきんかんは有田で生産されたものだけを使っているんだそうです。地産地消のスイーツとして、これから有田の新名産品として売り出していくんだってお店の人も張り切っていました。
食べてみると普通のソフトクリームとは違って少しシャーベット状になっていて新食感!それにきんかんの酸味と甘みが効いていて、とてもおいしい!大満足の逸品。他にも、冷凍きんかんやきんかんクッキーなど新しいスイーツがありました。また食べたいです。
有田陶器市は初めてでしたが、一日で全てを堪能できないくらい会場が広く、いろんなお店が立ち並び、イベントも盛りだくさんでした。
有田焼という言葉はきいたことがあるだけで、高価な器のイメージが強かった私たちには、あまりなじみのあるものではないと思っていましたが、有田陶器市を訪れて私たちでも意外と使えそうな器や、食器類以外のステキな物もたくさん発見して、これから有田焼についてもっと知りたいと思いました。
今回は先生への贈り物を探しに行きましたが、次に有田を訪れる機会があったら、自分が使う器など探しに行きたいです!

あなたを彩る有田の色 arita.jp